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鉄と感動は熱い内に。

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本当に久しぶりに新宿紀伊國屋書店ホールに、セミナーというか小説家と編集者の対談を聴きに行った。私の大好きな作家の角田光代さんが翻訳を手掛けた源氏物語の話とサイン会!とあって、発表された直後にネットで予約。実は断捨離の真っ最中、しかも夜の講演、行かれる確信はなかったのだが、思い切って行ってみた


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会社帰りのOL風さんの方から、編集者、図書関係の方々、私のような一般の読者、大勢の人たちが続々と集まって来た


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先着100名、本購入者に配られたサイン会参加の券。やった!29番。普段、ほとんどサインを入れてもらうことはないのに、なぜか胸を高鳴らせながらも自然と列に並び、講演会とその後の時を待った


角田さんと今回の編集者の対談では、翻訳を引き受けたいきさつから、この源氏物語の二人の視線などを、笑いを交えながら約一時間半たっぷりと聴くことが出来た。学生の時は源氏の時代は専攻ではなかったのだが、メモをとりながら改めてこの物語のスケールの大きさと組み立ての緻密さを感じ、この歳でゆっくり読み進めてみたいと思った。出席した特典として、対談の内容を大事なものとして傍に置きながら…。

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購入し立ての本を抱え、サインを書いてもらう中、話かける人もいたし黙って貰っている人もいた。私はどうしようかと迷っていたが、順番が来てスラスラとサインを走らせて貰っている時に、ありがとうございますと言うと、笑顔でかっちり目線が合った。角田さんの作品の中で一番好きな小説と、そのタイトルになぞらえた今日の感動を伝えると『ありがとうございます。ウレシイです。』とお返事が。サイン会でよく感激のあまり泣いてしまうというという話を怪しんでいたのが、この時初めて理解できた。うれしくて、そこだけ光が射してスポットライトに浮かび上がっているような感覚だった


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一冊の本としては3,750円は高額だし、今、それに掛ける余裕と時間はあるかと言われると難しいが、それ以上のことがあると思った。今日、新宿まで行った勇気は何かを生む。日常に追われている昨今、いつもは乗らない時間帯の夜の電車の中で、私はきっといい顔(*^^)vをしていた


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お香がしたためられた栞付きだった


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帯のちょっと艶めかしい花の写真は、アラーキーの作品。納得


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古典翻訳をすることは、小説とは何か、又、自分の小説に対して改めて向き合わせる試みだったのではないかという角田さんの言葉は、私自身の生活をも照らし返すことになるだろう。厚いけど、絶対読んでみせる。この本に出会ったのも運命。前に進むしかない、乗り越え、達成感はきっと得られると信じて


by coconatsu77 | 2017-09-19 23:50 | | Comments(0)

旅行好き、ランチ好きは、今日も行く。四季のうつろい小さな幸せ写真にのせて、くつろぐプログ。ただし・・・写真の無断使用・転載を禁じさせていただきます。


by coconatsu77